2019/02/26

「終われなかった」成歩堂龍一の物語(あるいは始められなかった葉桜院あやめの物語)『逆転裁判123』

3DS版『逆転裁判123 成歩堂セレクション』をプレイしていた。

『逆転裁判』はGBA版から何度も遊んでいるが、何度再訪しても素晴らしい作品だ。15年以上前に発売されたときから魅力は全く色褪せていないし、これからもずっとそうだろう。

今回は『3』の最終話「華麗なる逆転」で感じたことを中心に、『逆転裁判』というシリーズの「終わり方」について考察したい。

以下、当然の如くネタバレ全開】

2019/02/13

『ゼノブレイド2』を15時間やって諦めた―RPGが苦手な理由について考える



先日購入した『ゼノブレイド2』を遊んでいたのだが、プレイ時間にして15時間、ストーリーにして4章の中ごろまで進めたところで、どうも自分はこのゲームを最後までやり通すことができないだろうな……と感じてしまった。

もともと自分はRPGというジャンル自体に苦手意識がある。しかしこの『ゼノブレイド』シリーズは世間でもとりわけ評価が高いため、これなら自分でも楽しめるかも……と期待があったのだが、やはりダメだった。

これはおそらく『ゼノブレイド2』というより、自分と(J)RPGというジャンルの相性の問題だろう。

この記事では、なぜ自分が『ゼノブレイド2』を楽しめなかったのかを考えたい。性質上ネガティブな内容になってしまうが、あくまでゲームをより楽しむための建設的な考察として捉えてもらいたい。

2019/02/03

衿沢世衣子の描く「身分制のない教室」 『シンプルノットローファー』から『うちのクラスの女子がヤバい』まで


衿沢世衣子は思春期の少女・少年を描いた作品を多く手がけている漫画家である(もちろん大人を描いた作品も素晴らしい)
その代表作が「モンナンカール女子高等学校」という女子校のクラスメイトたちをオムニバス形式で描いた『シンプル  ノット  ローファー』だが、『うちのクラスの女子がヤバい』は『シンプル~』直系の後継作というべき作品である(実際、2巻の巻末には『シンプル~』のキャラクターが登場するコラボ的オマケページが掲載されている)。

衿沢世衣子の描く「教室」は、読んでいてとても心地よい。そこには「身分制」による別け隔てというものが無いからだ。