2017/11/22

「地底の館」はローグライクを救うか 『風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』


『風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』をプレイ中。

本作は2010年のDSソフトで、2015年にはPSVitaに移植されているが、それを最後に『シレン』シリーズは音沙汰が無くなり、新作が出る気配は無い。
 チュンソフトが誇る「不思議のダンジョン」シリーズの代名詞であり、熱烈なファンが多いシリーズでもある『シレン』だが、このままフェードアウトしてしまいそうな気配がしている……。

しかし、そうなったとしても仕方ないという諦観もある。
『シレン』は確かに面白くて奥深い。だが同時に、その面白さ・奥深さを初心者やライトユーザーに伝える方法に苦労し続けてきたシリーズでもあるからだ。

2017/10/08

物語が終わっても、人生は続く―『中2の男子と第6感』最終巻と(長い)エピローグについて


福満しげゆき『中2の男子と第6巻』の最終巻(4巻)を読んだ。

物語としては、3巻の中盤ぐらいで作品の目的である「イジメっ子への逆襲」が半ば完遂されてしまっており、その後はやや中だるみ感が否めなかったものの、とりあえず作中の要素をすべて回収して完結したので満足だ『ゾンビ取りガール』の復活はいつになるのだろうか……?

特に興味深かったのは、やはりラストの展開である。

2017/01/18

青春に終わりなんて無い(と思いたい) 『青春群像』フェデリコ・フェリーニ


1953年の映画だが、古さを感じさせるのは邦題だけで、描かれているのは普遍的な「青春」=モラトリアムを生きる青年たちの姿である。