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2019/12/21

ドストエフスキーに「恋愛」は書けない ― 『白痴』登場人物一覧&感想


ドストエフスキー『白痴』(河出文庫、望月哲男訳)を読み終えたので、登場人物リストのメモと感想。

2019/10/25

「近道」しない小説―長嶋有全作感想

現代の日本人小説家の中で、自分が一番好き(だった、と過去形になってしまうのだが)な長嶋有の全小説の感想。
タイトルの後のアルファベットは、個人的な評価。(A=傑作、B=まずまず、C=イマイチ)

2019/02/03

衿沢世衣子の描く「身分制のない教室」 『シンプルノットローファー』から『うちのクラスの女子がヤバい』まで


衿沢世衣子は思春期の少女・少年を描いた作品を多く手がけている漫画家である(もちろん大人を描いた作品も素晴らしい)
その代表作が「モンナンカール女子高等学校」という女子校のクラスメイトたちをオムニバス形式で描いた『シンプル  ノット  ローファー』だが、『うちのクラスの女子がヤバい』は『シンプル~』直系の後継作というべき作品である(実際、2巻の巻末には『シンプル~』のキャラクターが登場するコラボ的オマケページが掲載されている)。

衿沢世衣子の描く「教室」は、読んでいてとても心地よい。そこには「身分制」による別け隔てというものが無いからだ。

2019/01/22

大人が読む『ズッコケ三人組』シリーズ全巻感想

『ズッコケ三人組』は自分が小学生の時に何度も読んでいた思い出深いシリーズだ。
最近久々に手に取るとこれまたハマってしまって、気がつけば一気に全巻50巻+『中年三人組』シリーズまで読破してしまった。

というわけで、日本の現代児童文学の代名詞とも言える『ズッコケ三人組』のシリーズ全巻の感想(内容のネタバレをナチュラルに含んでいるのでご注意を)。

タイトルの後の「A」「B」「C」は個人的な好みというか満足度である(Aは「大傑作!」、Bは「面白い」、Cは「そこそこ…」ぐらいの感じ)。

2016/06/13

ガラスケースに閉じこめて―『ライ麦畑でつかまえて』続編騒動とサリンジャーの伝記


サリンジャーに関する評伝を何冊か続けて読んだ。
特に興味深かったのは、2009年に起きた『ライ麦畑でつかまえて』の「続編騒動」にまつわるエピソードだった。

2016/01/09

豊島ミホという小説家、という小説 ~全作感想


豊島ミホという小説家が、いた。

いた、と過去形なのは、豊島ミホがデビューから6年後の2008年に「休業宣言」として、「小説家を休業する(辞める)」と誌上で公言したからだ。
普通小説家というのは「いつの間にか作品を出さずに消えている」ことがほとんどなので、豊島ミホのようなケースは珍しい。

この記事では、そんな豊島ミホという小説家がいた記録として、全作品の感想を語りたい。