自分はこっそりニコニコ動画でFEH動画を投稿しているのだが、その動画のコンセプトの通り、エフィというキャラクターが好きである。好きというより、執着していると言ったほうが良いかもしれない。
しかしエフィへの想いはその動画シリーズで語っているので、この記事では先日10凸に到達したFEHにおけるエフィの性能を考察。
(なお以下の記述は、基本的に飛空城攻撃部隊に入れて使うことを想定。)
結論から言うと、エフィは初期実装キャラながら、現在(2020年9月) においてもなお歩行の2射程受けキャラの中ではトップクラスの性能を誇るユニットである。これは贔屓目ではない(と思う)。本当に贔屓目でないことを、これから証明する。
一見なんの変哲もない村娘だが……? |
恵まれたステータス
まずエフィの基本ステータスは以下の通り。
- エフィ(★5基準値、「盲愛の弓」装備)
- HP42/攻撃44/速さ25/守備26/魔防31
見ての通り、速さが低めだが守備と魔防がいずれも高めである。 ゆえに「盲愛の弓」(2射程の攻撃を受けた時全ステ+4、HP50%以上で攻撃された時絶対追撃)の切り返し効果を使って、2射程攻撃を受けるのに向いた性能になっている。
またエフィは「村人補正」(原作で「村人」にあたるクラスのキャラクターの特権)でステータスが高めに設定されている。また初期の歩行キャラは「神竜の花」を5枚多く与えられるため、これを含めると最新キャラと比べても比較的ステータスの差は少ない。
また2射程キャラは守備と魔防のどちらも高いユニットが珍しく、無属性に限ればなお希少価値が高い。総じてエフィはステータス面で恵まれたキャラと言えるだろう。
(歴代主人公キャラに歩行弓兵がほぼいないため、強力な伝承キャラの下位互換になりづらい……という外部要因も追い風になっている。)
「歩行無色弓」は受けキャラとして理想
受けキャラとして見た場合、歩行の無属性弓というのは理想的な武器種/兵種である。
まず歩行は(ほぼ)特効を受けないため、安定度が大きい。
重装はステータスこそ高いが、常に特効の恐怖に脅かされる。2射程の重装特攻は数こそ少ないものの、飛空城防衛では伝承クロムや各種ミカヤとの遭遇率が高い。
かといって特効を無効化する「スヴェルの盾」をつけると貴重なAスキルを潰すことになり、戦闘能力が大きく下がってしまう。
(比翼イドゥン&ファの比翼スキルで重装特効を消すこともできるが、入手が難しいことと編成が限られることから、ここでは無視することにする。)
だが歩行であれば、特効に怯えること無くおよそどんな2射程でも安定して受けに行ける。移動力補助を考える必要も無い。
また歩行は「見切り・反撃不可」を装備できる。これがあれば、普通だと対処が面倒な「幻惑の杖」や「火薙ぎの弓(エフィの弓)」を簡単に処理できる。
無属性というのも重要だ。
飛空城防衛の2射程アタッカーは、物理魔法・各種属性の攻撃範囲をかぶらせて受けにくいように配置するのが基本であり、「魔防は高いが守備は低い」とか「赤は受けられるが、緑には不利」といった「有利不利がはっきりしたユニット」はメインの受けキャラには向いていない。
レイヴン系以外で相性不利を取られない無属性は、受けキャラの安定性においては極めて重要だ。
(飛空城防衛のレイヴン持ちは、いないわけではないが、かなり数が少ない。防衛側からすると、2射程アタッカーに期待するのは「相手のユニットを問答無用で叩き潰す高火力」であり、無属性メタに特化したレイヴンは腐りやすいかrだ。)
無属性の2射程のうち、暗器はデバフ系のサポート効果を持つ代わりに自身の戦闘能力の底上げは不得手である。つまり、歩行無属性弓は受けキャラとして最高の属性と言えるのだ!
VSノルン 仁義なき村娘の戦い
しかしここで問題になってくるのが、同じく歩行無色弓で極めて高いスペックを持つノルンというキャラクターの存在である。
こう見えてフィジカル最強。 |
ノルンの基本ステータスは以下の通り。
- ノルン(★5基準値、「遠距離防御の弓+」魔防錬成装備時)
- HP44/攻撃44/速さ36/守備31/魔防30
一方エフィは前述の通り神竜の花をノルンより5枚多く使えるので、全ステ+1分の強化が可能。これを含めたステータスは……
- エフィ(神竜の花+5)
- HP43/攻撃45/速さ26/守備27/魔防32
なんと、ノルンは「だいぶ速くてちょっと硬い」エフィではないか!
厳密には魔防は少しエフィの方が高いが、「遠距離防御の弓+」(2射程の攻撃を受けた時に守備魔防+6)は「盲愛の弓」(2射程の攻撃を受けた時に全ステ+4)よりも魔防の上昇値が高いので、受け性能はほぼ下位互換となってしまう。
盲愛の弓は攻撃も上がるので、火力なら少しエフィの方が上回るが、ノルンが「お大尽の弓+」(常時相手の攻撃守備-7、戦闘後に自分の奥義カウントが2遅れる)を持っていた場合は攻撃力でも後塵を拝してしまう。(お大尽の弓は奥義カウント遅延のデメリットこそあるが、)やはりカタログスペックでは勝ち目がなくなってしまう。
しかし、安心してほしい! 忘れてはならないのは、「盲愛の弓」に付いている「HP50%以上で切り返し効果」である。
エフィは武器に切り返しが付いているので、Bスキルと聖印を自由に選べる。これが最大のメリットだ。仮にBを「見切り・反撃不可」、聖印を「遠距離防御3」にすれば、反撃不可に対処しながら防御力も補強できる。
ノルンがBに見切り、聖印に「切り返し3」をつけるなら、「遠距離防御3」が付けられないので、その分エフィの方が守備魔防の数値が高くなる(更にノルンの切り返しは「HP70%以上」でしか発動しない)。
もちろんエフィよりノルンは速さが高いという武器があるので相互互換の関係だが、少なくとも「劣化ノルン」になることは無い。
もっともノルンはフル強化すれば速さは40~45程度まで上がる為、切り返しをつけないという選択肢もあるだろう。しかしそれだけの速さでも、高速2射程アタッカー相手に安定して追撃を取れる保証はない(また限定的な状況だが、対ブラミモンドでは速さが高いと逆に追撃を取られてしまう)。
この辺りは環境との兼ね合いになるが、とりあえず切り返し(HP50%以上)が武器に付いている以上、エフィがノルンの完全劣化になることはありえないと結論づけて良いだろう。
むろんノルンは非常にスペックが高い歩行弓兵であり、今から2射程受けキャラを育成しようとするならノルンは第一候補に上がるだろう。低レアでも排出されるし、速さも高いので攻撃型のビルドにしても使える。
一方エフィは、初期の★5限定キャラで入手方法も限られており、2射程受けという限られた戦術でしか使えない。
いずれも受けキャラとしてトップクラスの性能だが、どちらかを選べと言われれば、多くの人はノルンを選ぶだろう。しかし自分はエフィを選ぶし、エフィを使い続けるのである。