2020/02/10

ノートPCの冷却ファンがうるさいので、グリスを塗って静音化した

以前の記事でも書いたノートPC「Lenovo g570」を使用しているが、最近冷却ファンから異音がするようになったので、その対処法。

症状

PCを再起動してしばらくは特に問題ないのだが、動画を見るなど重たい作業をすると、冷却ファンが回り始めるのと同時にブルンブルンという不快な異音がするようになる。
振動も激しく、キーボードを打つのにも差し支えが出るようになってきた。
このPCは数年間使っているが、これまではこのような問題は生じなかった。


原因はなにか

はじめはソフト側の問題かと思い、このページなどで紹介されているようにプロセッサの稼働率を制限してみたりしたが、異音と振動は収まらず。
(またプロセッサの稼働率を下げると、動画編集ソフトのプレビューがコマ落ちするようになってしまったので、すぐに元に戻した。)

CPUの温度が異常に上がっているのかと思い、フリーソフトを入れて計測してみたが、こちらも特に問題はなかった。
ホコリが詰まっているのが悪いのかと、エアーダスターを1缶使い切るほど掃除してみたが、これも効果なし。

とすると異音の原因はソフト面や環境面ではなく、冷却ファン自体の物理的な問題なのではと感じ始めた。
仮に冷却ファン自体が経年劣化で傷んでいるのが原因だとすれば、もっとも良いのはパーツを取り替えることだろう。
型番で検索すると、AmazonやAli Expressでいくつか交換用のファンが見つかった(800円程度)が、中国からの輸入になるため届くまで時間がかかる。

もっと手っ取り早く解消する方法はないかと考えていると、ファンの回転軸にグリスを塗ることでメンテナンスできるという記事をいくつか見つけた。
参考サイト:その1その2その3


グリスをファンの軸に塗る

まずはノートPCの裏蓋を開けて、冷却ファン周りのネジを外す。
問題の冷却ファン。
回転羽を取り外して裏返したところ。
この中央の軸の部分にグリスを塗る。

グリスは、近所のホームセンターで250円で購入。
一番小さいものを選んだのだが、それでもかなりの量で、向こう1万回ぐらいメンテナンスに使っても無くならないだろう。
機械用の汎用グリスなら何でも良いと思う。
ファンの軸は小さいので、爪楊枝の先にほんのちょっとだけグリスを取って、多すぎないように注意しながら塗る。
作業自体は一瞬で終わり、再びファンを組み立ててPCを再起動させると……見事、異音が無くなり、これまで通りの静かな駆動音が戻ってきた!
時間と手間を掛けずにメンテナンスすることができたので満足である。


追記(3ヶ月後)

その後、数カ月は特に問題なく使えていたのだが、3ヶ月ほど経つとまたファンから少し音がするようになってきた(最初に問題になったときほどではなく、我慢できる程度だが)。
なのでもう一度ファンの軸にグリスを塗ると、再び音はしなくなった。どうやら数ヶ月おきにグリスを塗ってメンテナンスするのが良さそうである。