2019/04/30

マックスとメイは友達になれる? 『ライフ・イズ・ストレンジ』と『ナイト・イン・ザ・ウッズ』の比較

『ライフ イズ ストレンジ(Life is Strange/LIS)』と『ナイト・イン・ザ・ウッズ(Night in the Woods/NITW)』は同時期に発売された海外製ADVゲームだが、主人公の設定やストーリーの内容にも多くの共通点がある。

関連記事:『Night in the Woods ナイト・イン・ザ・ウッズ』 テレビゲームが描く(ことができなかった)「青春」 

2019/03/31

『Night in the Woods ナイト・イン・ザ・ウッズ』 テレビゲームが描く(ことができなかった)「青春」

楽しみにしていた『Night in the Woods(NITW)』の日本語版(Switch)をクリアした。


プレイしていて連想したのは、『ライ麦畑でつかまえて』や『ムーン・パレス』『ウォールフラワー』といった長編、ないしトバイアス・ウルフやスチュワート・ダイベックの短編といったアメリカの「青春小説」たちだった。

あるいは『ラスト・ショー』『ギルバート・グレイプ』『卒業』『普通の人々』『ナポレオン・ダイナマイト』といった「アメリカの田舎町に暮らす若者」を描いた映画、もしくは『青春群像』や『トレインスポッティング』といった「退廃的な若者たちのグループ」を描いた映画にも似ていると感じた。

もちろん「思春期の少女を主人公にしたアドベンチャーゲーム」としては、最近の作品だけでも『BEYOND: Two Souls』や『Life is Strange』といった、より直接的に「近い」ものが存在する。
しかし自分にとってNITWはこれらの「ゲーム」よりも、小説や映画に近い存在なのである。

関連記事: マックスとメイは友達になれる? 『ライフ・イズ・ストレンジ』と『ナイト・イン・ザ・ウッズ』の比較

2019/03/06

『ドラガリアロスト』は11年遅れの『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』だった?

先日、スマホを買い替えたので、気になっていた『ドラガリアロスト』をインストールした。理由はもちろん任天堂が販売元だからだ。

『ドラガリアロスト』は、宣伝を見る限りでは至って普通のスマホゲーである。しかし、あの任天堂が関わるからには「普通のスマホゲー」ではない何かを見せてくれるはずだ。

……と期待してプレイし始めたのだが、少なくとも軽く遊んだ限りでは良くも悪くも「普通のスマホゲー」でしかなかった。だがそれ以上に私が連想したのは、なぜか全然別のゲーム――『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』だったのだ。

2019/02/26

「終われなかった」成歩堂龍一の物語(あるいは始められなかった葉桜院あやめの物語)『逆転裁判123』

3DS版『逆転裁判123 成歩堂セレクション』をプレイしていた。

『逆転裁判』はGBA版から何度も遊んでいるが、何度再訪しても素晴らしい作品だ。15年以上前に発売されたときから魅力は全く色褪せていないし、これからもずっとそうだろう。

今回は『3』の最終話「華麗なる逆転」で感じたことを中心に、『逆転裁判』というシリーズの「終わり方」について考察したい。

以下、当然の如くネタバレ全開】

2019/02/13

『ゼノブレイド2』を15時間やって諦めた―RPGが苦手な理由について考える



先日購入した『ゼノブレイド2』を遊んでいたのだが、プレイ時間にして15時間、ストーリーにして4章の中ごろまで進めたところで、どうも自分はこのゲームを最後までやり通すことができないだろうな……と感じてしまった。

もともと自分はRPGというジャンル自体に苦手意識がある。しかしこの『ゼノブレイド』シリーズは世間でもとりわけ評価が高いため、これなら自分でも楽しめるかも……と期待があったのだが、やはりダメだった。

これはおそらく『ゼノブレイド2』というより、自分と(J)RPGというジャンルの相性の問題だろう。

この記事では、なぜ自分が『ゼノブレイド2』を楽しめなかったのかを考えたい。性質上ネガティブな内容になってしまうが、あくまでゲームをより楽しむための建設的な考察として捉えてもらいたい。

2019/02/03

衿沢世衣子の描く「身分制のない教室」 『シンプルノットローファー』から『うちのクラスの女子がヤバい』まで


衿沢世衣子は思春期の少女・少年を描いた作品を多く手がけている漫画家である(もちろん大人を描いた作品も素晴らしい)
その代表作が「モンナンカール女子高等学校」という女子校のクラスメイトたちをオムニバス形式で描いた『シンプル  ノット  ローファー』だが、『うちのクラスの女子がヤバい』は『シンプル~』直系の後継作というべき作品である(実際、2巻の巻末には『シンプル~』のキャラクターが登場するコラボ的オマケページが掲載されている)。

衿沢世衣子の描く「教室」は、読んでいてとても心地よい。そこには「身分制」による別け隔てというものが無いからだ。

2019/02/02