『ファイアーエムブレム ヒーローズ』第4回 英雄総選挙
特別衣装で登場するのは誰だ!?歴代英雄たちの総選挙を今年も開催!
第1回(投票期間:2017年1月19日~2月1日)
FEHリリース前に行われた投票なので、純粋にキャラ(作品)の人気で票が入ったと思われる。
1位はリンだが、これは海外で発売された最初のファイアーエムブレムシリーズが『烈火の剣』だったことが大きいだろう(もちろん国内だけで見ても人気キャラである)。
2位のルキナは近作『覚醒』の主人公(の一人)であり、『スマブラfor』にもプレイアブルキャラとして出演しているというネームバリューを見ても順当。
3位はアイクだが、『蒼炎』版と『暁』版の得票を合算するとリンを抜いて実質トップとなる。
『蒼炎』『暁』は海外でも発売されており、ルキナと同じくスマブラにも参戦しているため知名度は国内外合わせて高い。
主人公勢が上位に並ぶ中、4位に食い込んだサーリャは異質と言える。
メインストーリーに一切絡まない脇役キャラにも関わらずこの高順位は、キャラ自体のインパクトと人気を伺わせる。
しかし個人的には5位のロイの方が意外だった。
なぜなら海外では『封印の剣』は発売されておらず、海外ユーザーにとってはロイは思い入れのないキャラのはずだからである。
これはひとえにスマブラ効果としか考えられない。だがそう考えると、マルスが『暗黒竜』『紋章』版合算でも2万4000票止まりであるのは何故だろうか?(『新・暗黒竜』も海外で出てるのに……)
第2回(投票期間:2018年1月22日~1月29日)
単純に人気や知名度で票が集まっていた第1回に比べると、第2回の投票行動はより複雑である。
第2回の結果を読み解くカギは「実装数」である。
表の「実装数」は、投票開始時点で『ヒーローズ』にユニットとして登場している数である。
これを見ると分かる通り、第2回で上位になっているのは実装数が少ない(1もしくは0)キャラが多い。
1年目のFEHは、既存キャラのバージョン違いはほぼ超英雄のみであり、かつ超英雄は『覚醒』と『if』のキャラのみで統一されていた。
そのため、投票時点で超英雄版として「2人目」が出ているキャラは(カミラとアクアを除き)のきなみ順位を落としている。
これは「総選挙で上位になると、FEHでの実装(ないし別バージョンの登場)が早くなる」とユーザー側が考え、既に超英雄で登場しているキャラは「需要が満たされ」て投票の優先順位が下がり、「早く別バージョンで出て欲しい」キャラに票が集まったのだと思われる。
ヴェロニカやロキ、リーフといった未実装キャラの順位が高いのも同じ理由である。
その他では、当時最新作だった『Echoes』(2017年4月20日発売)のセリカが女性1位になった点を見るに、「新しい作品ほど票が集まりやすい」というシンプルな傾向も確認できる。
第3回(投票期間:2019年1月22日~1月29日)
第3回も、前回ほどではないが「実装数が少ないキャラほど上位に入りやすい」傾向が見られる。2年目は伝承英雄という形で、人気の主人公格キャラが続々と新バージョンで登場。また超英雄でもシリーズを問わず人気キャラが登場した。
しかし今回上位となったアルム・ミカヤ・エリウッドは、いずれも主人公でありながら伝承英雄としては登場しておらず、上記の傾向に合致する。
一方でカミラは投票時点で6バージョン(通常・兎・正月・水着・夢・温泉)実装されていたにもかかわらず、依然として上位に入るあたりこの法則に当てはまっていない。
同じく実装数が多いアクアが順位を落としているのとは対照的である。
これは、アクアはこの選挙直前に実装された伝承バージョンが非常に強力でアクアファンが満足したのに対し、カミラは実装数こそ多いが性能的にはどれも並程度ので、「もっと強いカミラ姉さんが欲しい!」というモチベーションが消えなかったのではと推測される。あと単純におっぱいが大きい人は強いのかもしれない。
しかしその他を見ると、予想が外れた点が多かった。
例えばエイリークは2年目にエフラムに入っていた票が流れて上位に来ると予想していたのだが、むしろ順位は下がった。
ロキも実装済にも関わらず高順位をキープしており、やはりおっぱいの強さを感じさせる。
またヒーローズオリキャラ枠としてフィヨルムが上位に来ると予想していたが、こちらも43位に留まった。おっぱいの差としか思えない。
第4回(投票期間:2020年1月22日~1月29日)
以上を考慮した上で、今年の第4回の予想だが、結論から言うと『風花雪月』のキャラが上位に多くランクインすると思っている。えっ、みんなだいたいそう思ってるって?これまで見てきた通り、英雄総選挙は「実装数が少ないキャラが票を集める」「新しい作品ほど票を集める」という傾向がある。
言うまでもなく『風花雪月』は去年の8月に発売されたばかりの最新作であり、実装数も少ないため、総選挙で票を集める条件をこの上なく満たしている。
具合的には、エーデルガルト、ディミトリ、クロードの級長3人は高い確率で上位4人に入ってくるだろう。
更に残りの1枠も、リシテア、ベルナデッタ、ヒルダ、ベレスあたりが入り、4人全て風花雪月キャラで染まっても全く不思議ではない。
既存キャラは、マルス・エイリーク・ルフレ・カムイあたりの主人公勢はなんとか上位をキープするだろうが、ロキ・ブルーノ・ラインハルト・セネリオは超英雄でバージョン違いが出たので順位は下がると思われる。
風花雪月キャラの牙城を崩す可能性があるとすれば、第3部のストーリー上で強い存在感を示したにも関わらずまだ実装されていないリーヴぐらいだろう。
他には、ストーリー第4部から未実装のスカビオサ・プルメリアも上位に入ってくる余地がある。
以上を考慮した上で、上位20人の予想は以下の通りである。
- 男性
- リーヴ
- ディミトリ
- クロード
- マルス
- クロム
- ルフレ(男)
- シルヴァン
- フェリクス
- ベレト
- 女性
- エーデルガルト
- ベルナデッタ
- アンナ
- カムイ(女)
- ルフレ(女)
- エイリーク
- ヒルダ
- リシテア
- スカビオサ
- プルメリア
- ベレス
第4回結果発表
第4回英雄総選挙より
2月2日、結果が発表された。上位30人は以上の通り。予想と照らし合わせて見ていこう。
予想1: 風花雪月キャラが上位4人に3人以上入る
上位4人はエーデルガルト、ディミトリ、クロード、リシテアとなり、全員が風花雪月キャラという圧倒的な結果だった。予想としては一応当たってはいるのが、 これほど圧倒的だとは思わなかった。
予想2: 風花雪月キャラが上位20人に10人以上入る
上位20人に風花雪月キャラは14人もランクインしており、これも一応予想は当たっているが、ここまで多いとは思わなかったので、実質ハズレといっても良いレベルである。特に、級長組はともかくマリアンヌやアッシュといった比較的地味な脇役キャラにもかなりの票数が入っているのが予想外だった。
従来は他のシリーズに入れていた層も、今回は風花雪月が発売されて最初の総選挙なので、好きな(脇役)キャラに何票か入れてあげよう、といった心理が働いたのかもしれない。
予想3:リーヴが上位4人に入る
これは大ハズレ。リーヴは第3回ではほとんど出番が無かったにも関わらず16位という高順位につけ、その後、第3部のストーリーでは非常に重要で美味しい役回りを担い、相方のスラシルは実装されたにも関わらず投票時点ではまだ未実装、と順位が上がりそうな要素ばかりだったので上位予想したのだが、結果は30位となぜか第3回より下がり、票数で見ると最上位組とは10倍近い票の開きがあった。
正直、何故かは分からない。アルフォンスくんに票を吸われたのかもしれない……。
ただしリーヴくんは投票終了直後に神階英雄として実装されたので、とりあえずめでたしめでたしである(?)
予想4:マルス・エイリーク・ルフレ・カムイは上位に残る
これは当たり。特にマルスはかなり健闘したのだが、やはり今回の風花雪月組の壁は厚く、またしても総選挙版実装を逃すこととなった。このあたりの主人公組は、次回以降も安定して票を稼ぐと思われる。
予想5:超英雄で実装されたロキ・ブルーノ・ラインハルト・セネリオは順位を落とす
- ロキ
- 第3回:13位、14,745票
- 第4回:44位、4,428票
- ブルーノ
- 第3回:14位、13,483票
- 第4回:64位、2,831票
- ラインハルト
- 第3回:18位、10,793票
- 第4回:37位、4,963票
- セネリオ
- 第3回:20位、9,919票
- 第4回:26位、6,873票
- ニノ(参考)
- 第3回: 19位、10,682票
- 第4回: 35位、5,144票
確かにいずれも順位・票数ともに落ちているため「実装数が増えると票が減る」法則の通りである……が、今回は風花雪月組の加入により殆どの既存キャラが票を減らしているので、必ずしも法則の通りとは限らないかもしれない。
予想6:スカビオサ・プルメリアは上位に入る
プルメリアは2万票も取って9位だったが、スカビオサは約4000票で51位だった。みんな淫夢が好きなんだね。予想まとめ
全体的に見れば概ね予想は当たっていたが、風花雪月キャラがここまで多くなるとは予想しきれず、リーヴの上位予想も外れたので、気分的には負けな感じである。ともあれ、今年のFEHはこの総選挙の順位を元に実装キャラも決められるはずなので、おそらく風花雪月キャラの新実装や超英雄としての実装がかなり多くなると思われる。